歴史に形作られたケベックシティは、1535年、フランス人探検家ジャック・カルティエJacques CartierがケベックKebec(川幅が狭くなる場所、の意)を発見したのが始まりです。1608年になると、探検家サミュエル・ド・シャンプランSamuel de Champlainが、現在のケベックシティに当たる場所を、ヌーヴェル・フランスの植民地として開きました。以降数十年間にわたり、ケベックは軍事要塞としての戦略的位置づけから、毛皮と造船業の街として発展すべく変貌を遂げました。その後、フランス軍はこの地が攻撃にさらされやすいということに気づき、国境線やその他軍備を補強しました。しかし1759年9月、フランス軍が、アブラハム平原の戦いにおいて、イギリス軍に歴史的な敗北(20分間で勝負の決着がついたといわれています)を喫すると、ケベックはイギリスの占領下におかれました。 イギリス統治下で、ケベックシティの経済は一層発展しました。防御のために、イギリス軍は星型の要塞を建設し、もともとフランス軍が築いていた城壁をさらに強化していきました。1867年に、カナダ自治領が成立すると、ケベック州の州都となりました。 今日のケベックシティの主要な産業は政府関連のサービスです。また主要な建築の多くは、政府所有のものです。とはいえ、商業も急速に発展しており、オフィスビルや新しいショッピングモール、コンベンションセンター、大規模ホテルなどが続々と建設中です。北米で唯一の城郭都市として、ケベックシティは1985年にユネスコの世界遺産にも登録されました。 北米で最も美しく、またロマンティックな都市の一つに数えられるケベックシティは、訪れる人をオールド・ワールドの魅力で迎え入れ、同時にモダンな都市の快適さでもてなします。丸石で舗装された通りには、17~18世紀の家や教会、モニュメントや公園が立ち並びます。有名なホテル、シャトー・フロンテナック Château Frontenacや、近年復元された博物館、レストラン、カフェやバーといった施設を含む地区などが、クラシックな国際観光都市の目玉です。 ケベックは非常にフランス的な街です。人口の実に約95%がフランス語を話します。市の第一言語、かつ公用語はフランス語です。フランス国外のフランス語圏としては最大規模のひとつです。